ストームの「EC-WC」は、ストームの中でもコスパに優れたQuadro搭載PCです。
これからCADや3DCG制作を考えている方にぴったりの一台となっているので、ぜひ参考にしてください。
そんな今回は、ストームのクリエイターPC、EC-WCのスペック解説をしていきたいと思います。
EL-WCのスペック
CPU | Core i7-9700K |
---|---|
グラフィックボード | Quadro P2000 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | NVMe SSD 250GB/2TB HDD |
価格 | 197,800円(税込) |
外観・ケース
ケースの大きさは、「高さ480mm 奥行500mm 幅235mm」。
ケースには、Phanteksの「 Enthoo Pro M PH-ES515P_BK」が採用されています。黒を基調としたマットな仕上がり。シンプルで部屋の装飾を損ないません。
ケース左側には、アクリルウインドウを搭載。中の様子が外から分かるので、グラフィックボードのLEDも楽しめちゃいます!
前面パネルは、通気性を考慮したメッシュ素材。取り外しも簡単に行えるので、ホコリが溜まったら定期的にキレイに掃除をしましょう。内部フィルターがあるので、中にホコリが行き届かないようになっています。
天井部にには、マグネット式のダストフィルターが付いています。こちらもマグネットタイプになっているので、簡単に掃除を行えます。底部にもダストフィルターがしっかり装備されています。
CPU
CPU | ベンチマークスコア |
---|---|
Core i9 9900KS | 21230 |
Core i9 9900K | 20240 |
Core i9 9900 | 18250 |
Core i7 9700K | 15310 |
Core i7 9700 | 14820 |
Core i5 8600K | 12860 |
Core i5 8500 | 12120 |
Core i5 9400 | 12050 |
Core i7 9700K は、8コア8スレッドのCPU。前世代の「Core i7 8700K」の6コア12スレッドに比べ、コア数が増加しました。
CPU性能は、従来の「Core i7 8700K」コア数、スレッド数の増加、TBが4.3GHz→4,6GHz、増えたことで2割増となっています。
更に従来の「Core i7 8700K」よりも、単体価格で2,000円ほど安くなっています。(2020年Amazon価格にて)
グラフィックボード
EL-WCのグラフィックボードには、「NVIDA Quadro P2000」が採用されています。
Quadroはクリエイター向けグラフィックボード。CADや3DCG制作での使用を考えている人にはなくてはならないアイテムですね。まずは Quadro P2000の性能を他のQuadroと比較していきましょう。
GPU | CUDAコア数 | GPUメモリ |
---|---|---|
Quadro RTX6000 | 4608コア | 24GB |
Quadro RTX4000 | 2304コア | 8GB |
Quadro P2200 | 1280コア | 5GB |
Quadro P2000 | 1024コア | 5GB |
Quadro P1000 | 640コア | 4GB |
Quadro P620 | 512コア | 2GB |
Quadro P400 | 256コア | 2GB |
他のQuadroと比べると、全体の中間のレベルの性能となっています。こういったクリエイター向けPCを初めて購入する方にとってはベストといえる性能です。
下位モデルであるP1000と比べると、CUDAコア数が50%アップ、メモリ数もアップし大幅に性能が上がりました。それに応じて消費電力が60%増えていますが、性能面を考慮すると妥当な増加と言えるでしょう。
カスタマイズでP1000にダウングレードすることも可能です。その際、作業環境と値引き(14,500円)を考慮しつ決めるといいと思います。
メモリ
メモリは、16GB DDR4 SDRAM (PC4-21300、8GBx2)が搭載されています。
PCに搭載されているメモリは、最新の製造設備を完備した工場で生産され、厳しい負荷試験をパスした 製品だけを使用しているので安心できますね。
SSD/HDD
ストレージには、高速通信が可能なM.2 NVMe SSDの 250GBが搭載されています。
通常のSSDの約2倍ほど高速通信が可能。こちらのSSDにデータやソフトを入れておけば、データの保存だけでなくソフトの起動もスムーズ。使い勝手良いSSDとなっています。
情報局
HDDは余裕のある2TBが標準装備。膨大なデータ量もたくさん保存することできます。
電源
電源には、ATX電源 の「750W 80PLUS GOLD」が採用されています。
ゲーミングPCのミドルクラスのものだと、650Wのものが付いていることが多いのですが、こちらは750W。余裕をもった電力供給ができるので、電力不足で「ウィーン!!」とパソコンが鳴り響くことが少ないでしょう。
EL-ECのインターフェイス
続いてケースから出力されるインターフェイスの紹介です。
前面のインターフェイス
- USB3.0 x2
- ヘッドホン
- マイク
- リセット
背面のインターフェイスはこちら。
背面のインターフェイス
- HDMI
- DisplayPort
- USB3.1×2
- USB2.0×2
- Gigabit-LAN
- AUDIO
- DVI-D
- VGA
ディスプレイ出力は、DVI-D ×1、HDMI ×1、VGA(ミニD-Sub15) ×1、DisplayPort×1が付いているので、オンボード出力だけで最大4画面出力できます。
続いて、搭載されているグラフィックボードのQuadro P620の端子は以下になります。
グラフィックボードのインターフェイス
- DisplayPort x4
DisplayPortが4つついているので、グラフィックボードだけで最大4画面出力することができます。
EL-WCのカスタマイズ
EL-WCは、様々なカスタマイズをすることができます。メモリは最大64GBまで、SSDは2TB、HDDは4TBまで増設することができます。
カスタマイズして増設することもできますが、逆に減らすことで値段を下げることもできます。
例えば、OSに関しては、あらかじめ他でWindowsを購入すれば「1万円引き」となります。
あとは、マウスで600円、キーボードで1500円が標準搭載となっているので、こちらを「無し」に選択することで割引を受けることができます。不要な方はチェックを外すことを忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、ストームのEL-WCのレビューをしてきました。
Quadro搭載PCをお考えの方は検討したい一台。コスパに優れた製品だということが分かりました。
不要なものをカスタマイズから外してお得に購入することも可能なので、ぜひ参考にしてください。