FRMXH370/CR MXシリーズは、フロンティアで発売されている、QuadroP620搭載のコスパに優れたクリエイターPC。
低価格でありながらも、性能重視の方はアドバンストモデルにもカスタマイズできるので、汎用性の高いPCとなっています。
今回は、そんなFRMXH370/CR MXシリーズのスペックと可能なカスタマイズについて解説。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
FRMXH370/CR MXシリーズのスペック
まずは、簡単にFRMXH370/CR MXシリーズの簡単なスペックを紹介。
FRMXH370/CR MXシリーズ | |
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OS | Windows® 10 Home |
CPU
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Core™ i5-9400F |
メモリ
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16GB |
グラフィックボード | NVIDIA® Quadro® P620 |
HDD | 1TB |
SSD | 240GB |
価格 | 89,800(税抜) |
OS
OSには、Wndows10 Home 64bit版が搭載されています。
オプション・カスタマイズで、Wndows10 Proに変更(+8,000円)ができますが、ビジネス系の用途でなけでばHomeで問題ありません。
マザーボード
マザーボードには、インテル® H370 チップセット搭載マザーボード採用されています。
インテル300シリーズは、インテルのCPU第8世代に対応したマザーボードで、LGA 1151ソケットを備えた最新の基盤です。
従来のインテル200シリーズと大きな機能面での変化はありませんが、第6世代の「Skylake」や第7世代の「Kaby Lake」との互換性はなく、第8世代の「Coffee Lake」と呼ばれる8000番台のCPUのみに対応しています。
CPU
CPUには、インテルのCore i5-9400Fが標準で搭載されています。
Core i5-9400Fは、Corei9 9900K、Corei7 9700K、Corei5 9600Kの後継モデルとして4番目に誕生した、第9世代Core i5のCPUです。
コア | 6 |
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スレッド | 6 |
定格周波数 | 2.90GHz |
TB | 4.10GHz |
キャッシュ | 9MB |
メモリの種類 | DDR4-2666 |
TDP | 65W |
小売価格 | 約16,000円 |
カスタマイズでは、Core i7-9700(+20,000円)に変更可能。コア・スレッドが2つもアップするので、CPUのパフォーマンス向上を目指すなら考えていきましょう。
コア | 8 |
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スレッド | 8 |
定格周波数 | 3.00GHz |
TB | 4.70GHz |
内蔵GPU | UHD Graphics 630 |
キャッシュ | 12MB |
メモリの種類 | DDR4-2666 |
TDP | 65W |
小売価格 | 約320$ |
メモリ
メモリは、16GBが標準搭載。デュアルチャンネルで8GBが2枚搭載されています。
メモリは、16GBの2枚増設で32GB(+10,000円)に、最大で16GBを4枚増設し64GB(+30,000円)にすることが可能です。快適さを求めるのなら、ぜひ検討したいパーツですね。
情報局
SSD/HDD
FRMXH370/CR MXシリーズには、標準で「M.2 SSD」は搭載されていません。
標準では、Apacer製 AS340 PANTHER シリーズの240GBのSSDと、S-ATAの1TBのHDDが搭載されています。SSD、HDDともに以下の様にカスタムすることができます。
- 【M.2 NVMe SSD】512GB インテル製 660P シリーズ [+8,800]
- 【M.2 NVMe SSD】1TB インテル製 660P シリーズ [+14,800]
- 【SSD】480GB Apacer製 AS340 PANTHER シリーズ [+3,800]
- 【ハードディスク】2TB S-ATA [+2,800]
- 【ハードディスク】3TB S-ATA [+5,800]
- 【高耐久仕様!WD Red HDD】2TB S-ATA [+5,800]
- 【高耐久仕様!WD Red HDD】4TB S-ATA [+15,800]
- 【高耐久仕様!WD Red HDD】6TB S-ATA [+27,800]
WD Red HDDは通常のHDDよりも耐久性や安定性が高いので、長期間のデータ保存におすすめです。
情報局
グラフィックボード
グラフィックボードには、NVIDIA Quadro P620が標準搭載されています。Quadroは、CADや3DCG制作ソフトのAPIに対応したOpernGLに最適化されたグラフィックボードです。
Quadro P620はエントリー向けということで、CAD・CG・ビデオ編集の初級者〜中級者向けとされています。
カスタマイズで、Quadro P2200(+39,000円)でグレードアップすることも可能です。後にパーツを購入さえすれば、自分で取り替えることで簡単にカスタムができます。これはデスクトップの利点なので、必要になったら検討しましょう。
電源
電源は、600WのEnhance製ATX電源 80PLUS BRONZEが標準搭載されています。
80PLUSは、省エネに配慮した電源です。環境にも配慮された電源が搭載されているので安心です。
こちらのFRMXH370/CR MXシリーズでは、電源のアップグレードはできないので注意してください。
サイズ・重量
PCの外形寸法は、幅(W):約170mm x 高さ(H):約360mm x 奥行(D):約400mm。
サイトに重量の表記はありませんが、この手のグラフィックボードと電源の重さからすると約8kgほどです。
PC外形・インターフェイス
ここからは、FRMXH370/CR MXシリーズの前面・後面の端子を解説していきます。
前面
前面に付いているのは以下の端子です。
- マイク入力 (モノラルミニジャック) x1
- ヘッドホン出力 (ステレオミニジャック) x1
- USB2.0対応 x2
前面にはUSB3.0は付いてませんが、USB2.0が付いているので前方向からのUSB接続もできちゃいます。
後面
後面はこちら。
- PS/2キーボード x1
- PS/2マウス x1
- USB2.0対応 x2
- USB3.0対応 x2
- USB3.1対応 x1
- USB3.1 Type-C x1
- LAN(RJ-45) x1
- マイク入力端子 x1(モノラルミニジャック)
- ライン入力端子 x1(ステレオミニジャック)
- ライン出力端子 x1(ステレオミニジャック)
USB端子が後面だけで合わせて5つなので十分に余裕があります。最新のTypec端子も付いてます。
そして、グラフィックボード(Quadro P620)の端子はこちら。
- Mini DisplayPort出力 x4
Quadro P620の端子は「Mini DisplayPort」なのでお持ちで無い方は、忘れずに準備しましょう。
光学ドライブ
FRMXH370/CR MXシリーズには、光学ドライブが標準で付いていません。
カスタマイズで付けることが可能です。DVDドライブなら+4,000円、Blu-rayドライブを付けるなら+7,000円で付けることができます。
情報局
まとめ
FRMXH370/CR MXシリーズは、フロンティアのクリエイターパソコンの中でも、最も安価で手に入るQuadroパソコンです。
標準スペックは、ビギナー仕様だとはいえカスタマイズ次第では、中級者モデルにも化けるので上位モデルを選ぶよりもお得となります。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。