今回はCPUの2大メーカーである「Intel」と「AMD」のCPUの読み方を解説します。
CPUに表記されている各名称を理解して、性能の善し悪しが分かるようになりましょう。
CPUに書かれている各項目の読み方|Intel編
CPUに書かれている各項目の読み方について解説していきます。今回題材にするのは以下のCPUです。
今回のCPUを例に、大きく以下の項目に分かれます。
- 種類(ブランド名)
- シリーズ名
- 記号・世代
- 製品カテゴリー
種類(ブランド名)
Core i5-8300H
ここにはブランド名が入ります。「Core」の部分ですね。
Intelの各ブランドは以下となります。
Core | インテルの主力製品 |
---|---|
Core M | Coreシリーズの低価格製品 |
Pentium | ノートパソコンの消費電力が低い製品 |
Celeron | ノートパソコンの低価格製品 |
Atom | タブレット用の製品 |
Xeon | 超高性能で価格も高い。法人向けのPCに用いられることが多い。 |
Intelで有名なのがCoreシリーズです。IntelのCPUは、超高性能モデルのXeonか格安モデルの製品以外は、Core iシリーズ。
よって、ほとんど見かけるIntelのCPUはCore iシリーズなのではないでしょうか。
ちなみに、IntelのCPUには世代別にコードネームが付与されています。以下に一覧を記しておきます。
世代 | コードネーム | リリース開始日 |
---|---|---|
第1世代 | Nehalem | 2008年 |
第2世代 | Sandy Bridge | 2011年1月 |
第3世代 | Ivy Bridge | 2012年4月 |
第4世代(1) | Haswell | 2013年6月 |
第4世代(2) | Haswell Refresh | 2014年5月 |
第5世代 | Broadwell | 2015年6月 |
第6世代 | Skylake | 2015年8月 |
第7世代 | Kady Lake | 2017年1月 |
第8世代 | Coffee Lake | 2017年11月 |
第9世代 | Coffee Lake Refresh | 2018年10月 |
シリーズ名
Corei5-8300H
i5は、シリーズ名です。Intel製品には以下のようなシリーズがあります。
i3 | 低価格で負荷のかからない作業をする方向け |
i5 | 通常使用からパフォーマンス重視の方向け |
i7 | クリエイティブな作業向けシリーズ |
Xeon | サーバー・ワークステーション向けシリーズ |
記号・世代
Core i5-8300H
→ 8 3 0 0
記号・世代は「8300」こちらの数字が該当します。この数字は、大きく3つに分けられていて、上記を例に上げると「8」「3」「00」に分けられます。その意味は、以下の通りです。
- 一番左の数字:世代番号(今回の場合:8)
- その次の数字:シリーズ内の序列番号(今回に場合:3)
- 残りの数字:改良版の数値(今回の場合:00)
上記の説明の通りですが、この数値を見ることでCPU同士の性能をざっくりと比較することが可能です。(ただし、同世代どう知りに限る)
まとめると、世代が新しく、同じシリーズ同士でも数字が高ければ高性能と判断することができます。
製品カテゴリー|H
Core i5-8300H
今回の例のように、CPUの中には、4桁の数字の後にアルファベットが付くものもあります。こちらのアルファベットは、特記したい役割や特別な機能を表すために付けられています。
そして、デスクトップとノートパソコンで異なる文字が与えられています。以下で確認しましょう。
デスクトップ
説明 | |
---|---|
表記なし | 通常版 |
X | 高性能モデル |
K | オーバークロック対応モデル |
F | iGPUが無効モデル |
C | 倍率ロックフリー・オバークロック可能 |
S | 省電力モデル |
T | 超省電力モデル |
P | GPU非搭載モデル |
R | GIGABYTEの小型PC搭載モデル |
ノートパソコン
説明 | |
---|---|
表記なし | 通常版 |
B | 高性能モデル |
G | AMD GPUをパッケージ上で統合した |
H | オーバークロック対応モデル |
HK | DELL・HPパソコンに搭載 |
HQ | ハイパフォーマンス・グラフィックス・クアッドコア |
MX | モバイル・エクストリーム・エディション |
MQ | クアッドコア・モバイル |
M | モバイル向けノートパソコンの定番だった |
U | 超省電力CPU |
Y | 超超電力モデル |
QM | GPU非搭載モデル |
CPUに書かれている各項目の読み方|AMD編
AMDのCPUでは、以下のCPUについて解説していきます。
Intelと同様にこちらも以下の項目について解説します。
- 種類(ブランド名)
- 世代・セグメント・型番
- 特殊型番
種類(ブランド名)
Ryzen 7 2700X
現在Ryzen Thesadrippe(ライゼンストリッパー)が最も性能が高くRyzen 3(ライゼン スリー)が低いとされています。
Ryzen Threadripper | Intel Corei9 高パフォーマンスモデル |
Ryzen 7 | Intel Corei7 と同パフォーマンスモデル |
Ryzen 5 | Intel Core i5と同パフォーマモデル |
Ryzen 3 | Intel Core i3と同パフォーマンスモデル |
世代・セグメント・型番
box class=”box3″]
Ryzen 7 1800X
[/box] 4ケタあるうちの、一番左にある数字はCPUの世代を表しています。第1世代であれば1、第3世代であれば3となります。次にくる8の数字は以下のように数字毎にCPUの特徴が割り振られています。
- 7、8、9・・・ハイエンド
- 4、5、6・・・ハイパフォーマンス
今回の場合ですと、「8なので」ハイエンドということですね。
つぎにくる「00」は型番です。
特殊型番
box class=”box3″]
Ryzen 7 1800X
[/box]なし | スタンダード |
---|---|
X | XRF+ハイパフォーマンス |
G | グラフィック搭載 |
T | 省電力 |
S | 省電力+グラフィック搭載 |
まとめ
以上、CPUの性能とロットナンバーの読み方について解説してきました。
今回解説してきた情報を踏まえて、目的の仕事をこなせるCPUを選んでいきたいですね。